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スケール感

よく、住宅の居室の天井高さは高い方が良いという風に言われることがあります。
確かに天井が高い部屋は、のびのびしているように感じますし、
この部屋で育つ子供は大物になると言われると、そんなような気がしてしまいます。

しかし、本当に天井の高さは高ければ高いほどよいのでしょうか。
天井の高い部屋で高揚感を感じるのであれば、
それは少なからず興奮した状況であると言えるのかもしれません。

そもそも、天井の高さはいろんな条件が
絡み合って(意匠、経済性、納まり等々・・・)決まってくるものですが、
天井が高い空間がすなわち良い空間であるとは決して言いきれるものではありません。

フランク・ロイド・ライトは数々の名建築、住宅の傑作を残している巨匠ですが、
ライトの住宅の天井の高さは、案外低く抑えられているものも多いのです。

国内に残るライトの作品の中に、兵庫県芦屋市の「旧山邑邸」(現 ヨドコウ迎賓館)がありますが、
この住宅の居室の天井高さも結構低めに抑えられています。

Franl Lloyd Wright - 山邑邸-リビング.jpg ライトの作品でも、ニューヨークのグッゲンハイム美術館や、
ジョンソンワックス本社ビルなどは、かなり天井の高い内部空間となっていますが、
住宅は低めの天井が多いのです。

仕事で疲れて、家に帰ってきて寝ようとしたら、天井の高さが思いっきり高い・・・・となると、
かえって落ち着かないのではないでしょうか。
やはり、人が暮らす空間というのは、そこでの過ごし方に応じたスケール感と言うものがあり、
押しなべて大きなスールが良いというものではないのです。

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