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建築デザインと色彩

建築をデザインするとき、色については最後まで悩み迷うことがある。

外壁の塗装色を決める際も、サンプルをいくつも作成し、
現場に並べてみて近づいたり、遠くから眺めたりして決定するのだが、これがなかなか難しい。

最初から色のイメージがはっきりしていて、
サンプルを現場で見て確認するだけ、といった現場もあれば、
サンプルを並べてみて出来上がりの全体像をイメージしながらあれこれ悩み、
最後は踏ん切りをつけて決定に持ち込むというようなこともある。

色彩については、見る人によって好みが分かれることも多く、評価も難しい。

以前、東京都内で公立の小中学校の設計を担当したことがあったが、
その時は楽しげな学校にしたいと考え、
思い切って当時としては鮮やかな色彩計画を採用した。

自分では自信があった色彩だったが、
竣工間際の議員の先生方の視察では酷評されてしまった。

議員の中には「こんな色の学校で、子供たちの精神状態がおかしくはならないのか?」などと
言われる方もおられたりして、なかなか上手くいかないなぁ......と思ったりもしたのだが、
いざ学校が始まると、子供たちや先生方、父兄にも好評でホッと胸をなでおろしたし、
何と言っても建築の色彩に関する賞までいただくことが出来た。

賃貸住宅の色彩計画もまた難しい面を持っている。
地域になじまない色彩はいけないが、埋没してもいけない。
色彩ばかりが強烈に先走った印象になるのもどうかと思う。

周辺環境を乱すということなく個性を発揮し、
存在感をアピールする色彩とすることをいつも目指しているが、
入居者やオーナ様に喜んでいただき、「あのマンション、なんだかいい感じの色だね。」と
言われるものにしていきたい。

藤和エンジニアリング  木原 数文

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