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新築大家さん 社長ブログ

2012年07月10日

VE(バリューエンジニアリング)って何?

建築の世界では、設計が完成し、見積もりを取りその見積価格について
予算がオーバーしている場合、「VEで下げよう!」とか「VEで下げなくては」などと
使いますがこれは間違いです。

設計してしまってからでは、単なるコストダウンや仕様変更となり
高い製品を安い製品に見積もりで入れ替えて価格を下げることを
VEなどとは言えません
し、誰でもできることです。

弊社はたえず全ての工種(工事の種類)ごとに、事前にVEを実施しています。
たとえば、構造についても設計強度を変えることなく軽量化に挑戦しています。
軽量化するメリットは、耐震性の向上、コストの低減です。

また、建物を軽量で設計することで、地盤改良工事費や杭工事費が大幅に軽減され
短工期で低コストの杭工事の工法にも研究の手を伸ばしています。

これは本当にあった話ですが、東京で上記工法の杭工事を施工していました。
そこの土地は非常に地盤が悪いところが多く、隣のビルのオーナーから役所に
「隣の敷地で違反建築をしているので取り締まってほしい」と陳情があり、
工事を一時中断したことがあります。

隣のビルオーナーいわく「2年前に現在施工中の建物と同じ5階建てを建築したが、
杭工事に数千万のコストをかけたのに隣は杭の仕様が違い、
聞くと数百万のコストとの事で、調べてほしい」と言っていたそうです。

当然役所としては構造計算も設計審査も終わり、確認申請を降ろしての着工でしたが、
近隣の方という理由で、施工した杭に直接重さを掛けて
試験する方法(平板裁荷試験)を実施しました。

数値も予想以上のデータとなり、改めて役所より全く問題ありませんとお墨を頂きました。
2週間の遅れを取り戻すべく、工事を再開しました。このように建築の世界でも、
勉強している、していないではコストにおいても大きく変わります。
今後もお客様のためにVEに挑戦し、高品質で低コストな商品を開発いたします。

建築の事について、疑問等ございましたらご遠慮なくご質問ください。


VEとは、下記の定義があります。

VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」と
そのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって
「価値」の向上をはかる手法です。

VEは、1947年米国GE社のL.D.マイルズ氏によって開発され、1960年頃わが国に導入されました。
当初は製造メーカーの資材部門に導入され、そのコスト低減の成果の大きさが注目されました。

その後、企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスなどへと適用範囲が広がるとともに、
あらゆる業種で活用されるようになり、顧客満足の高い、価値ある新製品の開発、
既存製品の改善、業務の改善、さらに小集団活動にも導入され、企業体質の強化と
収益力の増強に役立っています。


ve.gif

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